介護現場で活躍するメイクセラピストのやりがいや魅力につながるのは、やはり高齢者からの率直な反応にほかなりません。メイクをしながら会話をすることを大切にし、その人の持つ個性や魅力を引き出していくことがメイクセラピストに求められる役割です。
介護福祉施設における日々の生活は、必ずしも高齢者の幸福や満足感につながるものばかりではありません。しかし、メイクセラピストが介護施設でメイクレッスンを開催したり、実際に高齢者にメイクを施す事により、日々の生活に刺激を与える事ができるといいます。
実際にメイクセラピーを導入した介護施設では、高齢者がメイクをするようになり表情が生き生きとするようになるなど変化を好意的に受け止める声が多いです。また、メイクセラピストと高齢者との間に活発な交流が生まれ、いつもは静かな介護施設が笑顔や活気に溢れ、華やいだという事例も報告されています。こうしたことから、介護現場ではメイクセラピストを積極的に受け入れる施設が増えつつあるのです。
こういった声を受けて、メイクセラピストは介護の現場で求められる仕事にやりがいを見出すことができます。
メイクセラピストになるためには、メイク技法のみならず心理カウンセリングの専門知識を学ぶ必要があります。学んだことを現場で実際に活かし、それに対する好意的な反応が返ってきたときに、メイクセラピストとしてのやりがいを強く感じられるといいます。